アラフォー仕事を辞めてフィリピン親子留学

10年前に某地方私立大を卒業後、英語からしばらく遠ざかっていたが、仕事でアメリカへ行った際、自分が井の中の蛙であることを知る。仕事のこと、子どものこと、老後のことを考え、再び英語を学ぼうと決意する。当初、独学で英語を勉強していたが、急遽、フィリピンへ親子留学に行くことに...。

留学前に勉強していったこと③

【留学前に勉強していったこと②】の最後の項で「事前学習まとめ」と称して中途半端に書いてしまいましたが、補足として追記させて下さい。

 

まず対象者

以前、勉強する上で現在の状況と目標の把握が大事だと書きましたが、ここでは私のように大人になってから英語の勉強をやり直す方で、かつ、英会話ができるようになりたいという方が対象です。お子さんや学生さん、TOIEC等で高得点を獲りたい方は対象ではありませんのでご理解ください。

 

基礎英単語と英文法について

いろいろ書きましたが、そうは言っても基本の英単語と英文法は重要です。ただ、まずは中学レベルでいいと思います。というのも、留学すれば学校で何回もやりますし、また、ある一定のレベル以上の単語や文法は会話ではほとんど使いません。なので、例えば「進学校を卒業して英語の成績は3以上だった」「大学受験を経験し、どこかの大学に入学した」といった方は、忘れている部分もあるかと思いますが、事前に改めてガッツリ復習しなくていいでしょう。それでも元々英語が苦手でほとんど忘れてしまったという方は、簡単に復習してもいいかもしれませんが、その際にわざわざテキストを購入して勉強しなくていいです。ネットにたくさんの情報・資料はありますし、本で勉強したければ、図書館で英語の本を借りればいいでしょう。でも、あくまで中学レベルまでとして、ガッツリ暗記もしなくて大丈夫です。

 

改めて何を事前に勉強していくといいか

その上で、何を勉強して行くといいかと言うと、【留学前に勉強していったこと②】でも書きましたが、英語を読む時や聞く時に、文の頭から英語の語順で理解していく癖をつけるということです。実際に語学学校ではこのことについて当然していることとして、授業で改めて教えてくれません。なので、予め癖をつけるための勉強をして行くことをお勧めします。そこで、これを学ぶのにお勧めの本が『超英語思考トレーニング』という本です。

『超英語思考トレーニング』

「英語を考えるときに、どうしても1度日本語で考えてしまう」という方向けに、読む・聞く・書く・話すの4技能において「英語を英語のままの語順で理解できるようにする」ための本として書かれております。ただ、「読む」「聞く」に関しては非常に良くできた良書ですが、「書く」「話す」については、とっかかりとしてはレベルが高いように思います。というのも、1エクササイズに10個の例文があるのですが、半分くらいにやや難しい表現を使っていたり、同じことを言うにも違った表現がされている箇所があり、英語を英語の語順で理解するよりも、その表現を覚えることに意識がいってしまうため、お勧めしません。なので「読む」「聞く」分には問題ないのですが、「書く」「話す」については、ある程度のレベルまで達してからやるといいでしょう。

 

では「話す」にはどうすればいいか?

今回は会話のための事前学習なので「書く」については、割愛させてください。では「話す」ためにどんな準備をするといいか。留学先の空港に着くと、そこはもう異国で日本語は通じません。現地の下宿先まで行く必要がありますし、学校が始まれば、先生や生徒との会話は英語です。なので、勉強を円滑に進めていくためにも、多少の会話力は身に付けていった方が効率がいいです。ただ、どんなに読めて聞ける人でも話すことに慣れていないと言葉が出てくるまでに時間がかかります。単語を思い出し、文法的にも間違えないようにするあまり、多くのことを頭で考えてから話そうとしてしまいます。なので、外国人からすると遅い過ぎてしまい、会話が成立しません。多少間違ってもいいので、すぐに言葉を発する必要があります。そこで効果的なのが「英作文思考回路を作る」ということです。その英作文思考回路を作るためにお勧めなのが『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』という本です。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

シリーズ化されており、様々な種類が出版されていますが、青い表紙の本がお勧めです。本屋で立ち読みすると単語や熟語のレベルが低く、とても簡単なように思いますが、いざ英作文をしてみると中々思うように言葉がでないものです。なので、ある程度自信がある人でも青の本からはじめることをお勧めします。逆に言うと、この本のいいところは、難しい表現が使われていないことです。なので、ストレスなく英作文思考回路が身につきます。ただ、やり方として大事なことは、英作文をした後、答え合わせだけで終わらせないこと。口に馴染むまで音読し、さらに自分がその文を話す状況をイメージして音読すると効果的です。例えば「これは良い本です」という文を英作文して「This is a good book.」とただ発音するのではなく、ここに実際に本があって誰かにこれを勧めるようなイメージを持って何回も音読することが大切です。