アラフォー仕事を辞めてフィリピン親子留学

10年前に某地方私立大を卒業後、英語からしばらく遠ざかっていたが、仕事でアメリカへ行った際、自分が井の中の蛙であることを知る。仕事のこと、子どものこと、老後のことを考え、再び英語を学ぼうと決意する。当初、独学で英語を勉強していたが、急遽、フィリピンへ親子留学に行くことに...。

留学前に勉強していったこと

よく言われていることですが、「留学前に何も勉強せず、ぶっつけで行きます!」「とりあえず海外に行ってしまえばなんとかなるでしょ!」と、正直思いたいところではありますが、やはり何も勉強せずに行くのと、少しでも準備して行くのとでは違うと思います。留学期間が1年以上の長期であったり、元々英語のスキルが高ければ話は別ですが、やはり事前に勉強して行くに越したことはありません。

ではどのようなことを勉強して行くといいのか、その内容は「今現在、現役大学生でTOIECで高得点を狙いたい!」「リタイア後に海外移住するために英会話ができるようになりたい!」など、現在の自分の状況や将来の目標によっても変わってくると思います。

私は、大学受験後から10年以上英語から遠ざかっていたこと、外国人とコミュニケーションをとれるようになりたい、日常会話ができるようになりたいというところを目標にしていたので、2017年8月から留学する2018年1月までの半年間、働きながらではありましたが、まずは基本的な英単語と英文法を中心に勉強することにしました。 

単語帳はどれを選んだか?

まず、「聞ける」「話せる」ようになりたかったため〝発音〟も学べるCD付の単語帳を探しました。そこで様々な種類がある中、DUO3.0とキクタンシリーズの2つにたどり着きました。

DUOとキクタンどちらがいいか?

キクタンを選んだ理由
私は英語に10年以上のブランクがあり、自分が現在どのレベルにいるかもわからなかったため、レベル別に分類され、基礎から学び直せるキクタンを選びました。また、正直に言うと、DUOは自分にはレベルが高く、途中で挫折してしまいそうな気がしたので、キクタン【中学英単語】高校入試レベルからやっていくことに決めました。

どのように勉強したか?

キクタン【中学英単語】高校入試レベルをパラパラと見たところ、6割くらいは知っている単語でした。まずは、CDで単語の発音部分を聞き、スペルと意味を書き出すという方法で一通り進めました。ちょうど2週間で一周し、8割程度の単語の発音・スペル・意味はわかるようになりました。ただ、単語だけわかっても英語は理解できません。

キクタン【中学英単語】高校入試レベルには、単語の他に、Check2(フレーズ)とCheck3(例文)があり、それらの発音もダウンロードできます。なので、二週目はこのCheck2(フレーズ)とCheck3(例文)を使用し進めていきました。具体的なやり方としては、①アイシャドーイング:発音を聞きながら目でフレーズを追っていく、②シャドーイング:聞き取った発音を聞いたそばかそっくり真似て声に出す、 ③ディクテーション:聞き取った発音を文字に起こして意味を理解する、です。いずれもキクタン【Basic】のテキスト前半部に記載されていた方法です。ただ、二週目は、2ヶ月もかかってしまいました。仕事の繁忙期と重なってしまい、なかなか勉強する時間が取れなかったのでした。ようやく11月中旬に二週目が終わり、8割程度の単語の発音・スペル・意味はわかるようになりました。その後、キクタン【Basic】に移行し、同じやり方で留学直前まで続けました。

実際意味はあったのか?
正直言いますと、あまり意味がなかったように思います。スペルを覚えたり、日本語の意味がわかるようになったり、全く意味が無かった訳ではありませんが、実際に英会話のスキル向上に繋がったかというとなんとも言えません。ただ、一つ言えることは、テキストが悪かったのではなく、自分のやり方がダメでした。
英会話において何が一番重要かというと、相手の言っていることを聞くときに、文章を頭から聞きながら理解するということです。
私はアイシャドーイングをやりましたが、実際に会話で英文を見ながら聞くことはありませんし、通常のシャドーイングもディクテーションも、一旦文章を聞いてから何と言っていたか英文を文字に起こし、日本語に訳して意味を理解する、ものすごく遠回りな手順を踏んでおり、実際の会話ではスピードについていけませんでした。なので、ひたすら文章を頭から聞くと同時に理解する訓練を続ければよかったと思いました。
また、もう一つ思ったことは、単語やフレーズで会話をすることはありません。単語を覚えるときも例文で理解した方がいいです。というのも、単語一つ一つ個別に聞いて理解できても、いざ会話になるとリンキングといって、単語と単語を繋げて話していることに気づきます。例えば【like him】を「ライク ヒム」と言わずに「ライキン」と言います。そういったリンキングに慣れる意味でも、何度も何度も例文を頭から聞いて理解する必要性を感じました。くれぐれも日本語に訳したり、英文の文字起こしをしないことが大切です。